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FP事務所のんだら舎/行政書士新山文敏事務所 ブログ通信

埼玉県上尾市のFP/行政書士事務所、いろいろな情報を楽しく発信していきます!

売上高目標の落とし穴 其のⅡ

会計・ファイナンス

(前回からの続き)

25%売上高が上がればペイできると思った社長の思惑は2倍以上の売上高になったにも関わらず、なぜ外れたのでしょうか?

 

売上高は確かに、25%数量が上がることで前の金額と一緒になりますが、利益は一致しないところがミソなのです。

 

実際「目と歯を同時に洗う商品X」に、金額と数量を入れてやってみましょう。

 

【先月】 

 販売単価:5,000円  販売数量:10,000個 

5,000円×10,000個=50,000,000円

 

【今月の目論見】 

販売単価:4,000円  販売数量目標:12,500個以上(25%増) 

4,000円×12,500個=50,000,000円

 

【今月の実際】 

販売単価:4,000円  販売数量:20,000個

4,000×20,000個=80,000,000円

 

(⁰︻⁰) ☝この計算には【仕入】が入っておりません。在庫になっている商品を売るのではなく、その都度仕入れて販売していたらどうなるでしょうか?

そして仕入価格が、3,200円/個するとしたらいかがでしょうか?

 

【先月】 

 販売単価:5,000円  販売数量:10,000個 

5,000円×10,000個=50,000,000円(売上高)

3,200円×10,000個=32,000,000円(原価)  利益:18,000,000万円

 

【今月の目論見】 

販売単価:4,000円  販売数量目標:12,500個以上(25%増) 

4,000円×12,500個=50,000,000円(売上高)

 3,200円×12,500個=40,000,000円(原価)  利益:10,000,000万円

 

【今月の実際】 

販売単価:4,000円  販売数量:20,000個

4,000×20,000個=80,000,000円(売上高)

 3,200円×20,000個=64,000,000円(原価)  利益:16,000,000万円

 

先月と今月では「200万円」利益が減少しています。

 

売上高目標の落とし穴は、こんなところにあるのです。

 

これはちょっとオーバーな例でやりましたが、例えば販売個数20,000個を、12,500個分在庫で捌いて、7,500個は新たに仕入れた場合などでは、会計上の数字は変わりません。

 

【会計上の数字】

売上原価=期首棚卸高+仕入-期末棚卸高

であるので、今月は必ず20,000個になるからです。

 

しかし掛けで仕入れて、月末に支払う約束をした場合、実際の会社のお金は、

今月 7,500個×3,200円=24,000,000万円

を用意しておかないと、資金がショートすることになります。

先月の在庫であれば、先月末に払っていることになるので、その必要がなくなります。

 

売上高の資金回収のサイトが長くなると、資金繰りが逼迫して黒字倒産・・・などはこんなところなのですが、誰しもわかっていても、実際商売しているとついつい、どんぶり勘定になってしまうのが人情・・・・というものです。

 

(了)

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