FP事務所のんだら舎/行政書士新山文敏事務所 ブログ通信

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相続の相談業務のあれこれ

1ヶ月も更新が途絶えてたのですね。

今日は(といっても日付をまたいでいるのですが(^_^;))、久しぶりに相続のお話でもと。

…とは言っても、難しい法律とかの話ではなくて、実際の実務のところの本音を行政書士・FPの立場で書いてみます。お得ですね(意味不明)。

 

私の所の事務所に『相続』関連で相談に来るお客様におかれましては、実際に私の仕事につながるケースというのは、ほとんどありません(大丈夫かよ)。

『営業力が足らないのだよ』と言ったらそれまでですが、それもあろうかと思いますが、営業力というより、相続相談(業務)には次のようなケースが多いからなのです。

 

①『相続』が既に発生していて相続人間でもめている!

『愛は心の仕事です』は「ラ・ムー」*1ですが、もめごとは『弁護士』の仕事です。

 

②『遺言書』を書いてもらいたいと相続人がやって来る!

被相続人が遺言書を書く事に否定的である。

また、相続人一人に都合のいい内容を強要してくる。

これらも行政書士の業務の範囲外。

 

③『行政書士≒弁護士より料金が安い人』程度の認識で相談に来る!

得意になってまさか『非弁行為』をやっている行政書士はいないと信じたい。

我々行政書士はあくまで、『言われた通りの書類』を書いてあげることが仕事。

しかしそれを話すと、お客様の方は不満を漏らされて帰られる。

でもしょうがない(;>_<;)。

 

④よくよく聞くと『お客様自身』でできそうなことである!

私の性格上、残念なのですが『それ自分で出来ますよ』などと、教えてあげてしまっている。もちろんお金になりません。

 

まあこんなかんじですかね。

ほかにも『士業は、特権で人探しができると聞いた』とか・・・天知茂じゃないんだから(古いか(^_^;))・・・などというのもあります。

 

ということで我々、行政書士ができることといえば、

 

『清々粛々と遺産分割協議に向けた資料集めとその書類の作成』といったところです。

しかももめていないこと、が前提(ここ大事)。

おそらく相続を生業にされている、多くの行政書士の先生方もこんなところだと思います。

人によっては、相続診断士や遺品整理士、私のような1級FPのライセンスの知識を活かして、争訟にならないように、保険のアドバイスや、遺産の分け方を被相続人にお話することがあるでしょう。

巷の『エンディングノート』を書きましょう…がそれだと思います。

 

閑話休題

こうやってみると、意外に我々(行政書士)の相続業務の範囲は絞られてきてしまうのです。

とはいっても、それぞれの過程において登記であれば司法書士、税金であれば税理士(こちらはほとんどないといってもいい)・・・と提携することで、トータル的な業務引き受けが実状です。

 

ところが、最近はこの分野に『銀行』が参入してきているのです。

以前より、信託銀行が富裕層に相続対策の提案をしていることは、ご承知のとおり。

しかし今では、相続が発生する人すべてを対象にした商品を窓販*2しています。

 

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上記はR銀行さんのものです。しかも金額は540,000円と我々の業務を脅かしかねない金額です。

実は以前、これは行政書士無料相談時の話ですが、大宮〇ルディージャのスポンサーでもある某『M銀行』より、この手の商品を勧められているのだがどうしたらよいか?という質問がありました。完全に行政書士の業務外だったのですが、わざわざ市役所の紹介でこられた方でもあったので、1級FPの資格の身分でお話させていただきました(もちろんやるやらないは相談者が決めることが前提です)。

 

銀行商品はなんだか楽そうでいいや(*≧∀≦*)・・・という方、

私もそう思ったのですが・・・・ここには制約が。

 

【制約】

  1. 被相続人がその銀行に預金をしなければいけない。
  2. しかもその中の何%かを代行業務の報酬としてもっていかれる。
  3. 最低報酬額がある(2.の代行業務の報酬が少ない場合はこちらになる)。
  4. 税理士・司法書士費用は別☚(ポイント:実はここが意外に高い)。
  5. 相続人間で揉め事が出たら契約終了
  6. 遺産分割協議は相続人間でやる☚(Σ(゚д゚lll)えッ!)

 

特に「6」ですよね。

暴論を敢えて言えば、『遺産分割協議がスムーズに整うくらいならあとは、巷の代行(代書)屋に頼めばこんなにお金を取られなくても済んでしまう』ということです。

 

騙しではないですが、銀行のこの商品、果たしてどうかなと思います。

また、銀行がこの業態に進出したということは、『被相続人の預金の引き出しに難癖をつけて支払を渋るケース』が出てくる恐れもないとは、言えないです。

それを後押しするかの判例*3もでています。

 

書き出すときりがないので、このあたりで筆を置きますが、最後に。

相談をする方、受ける方ともに安直な相続対策に走って後悔した・・・そんなことのないようにしたいものですね。

 

 

【営業トーク

興味ある方もない方も、是非当事務所のHPを閲覧いただけたら嬉しいですσ(´┰`=)。

埼玉上尾 行政書士新山文敏事務所/FP事務所のんだら舎

*1:1980年代後半に流行った菊池桃子ひきいる多国籍ロックバンド。『TOKYO野蛮人』をリリース後解散。

*2:金融界の業界用語で、窓口の綺麗なお姉さんが厳しいノルマを課せられ挙句、鍛えられたセールストークを展開すること。後日顧客が解約しようと金融機関を訪ねると『〇〇は他支店に異動になった』と言われ、渋られ「自己責任」を翳されることが多い。

*3:2016年12月預貯金を『遺産分割の対象』とし、葬儀代などで銀行が便宜的な払い戻しをすることを否定する恐れのある判断を下した。