2016年度行政書士本試験講評です。
いろんなところでコメントしていたのを時系列で並べてみました。
資格学校の思惑など加味していない本音の感想です。皆様の体感と差異はないと自負しています 。
【11/14 投稿】
受験された皆様お疲れ様でした。
私が本試験をざっくり見た感想ですが、
基礎法学 やや易
憲法 やや易
行政法 普通
民法 普通
商法 普通
一般知識 やや易
という感じに思いました。
択一や多肢選択、一般知識である程度稼いで40字記述は24~32点前後で御の字、といった得点見込みで十分に合格できそうな感じです。
40字記述は『書けた人はより完璧に、書けなかった人はまったく書けない』という感じでしょうか。
例年以上に、ここで確実に差がつくと思います。
受験生の択一の出来次第で、40字記述かなり採点を甘くしてくると感じられます。
しかし、択一が結構得点が取れそうな問題が多かったので、
【択一 156~168点 / 記述20~28点】
という受験生が多く、得点調整なしに10%の合格率に乗りそうな気がします。
40字記述以外は、さほど難易度が高くなく、昨年27年度より若干難しいかな程度なので、かなり得点を期待している方も多いのではないでしょうか。
今回の40字記述は、行政法が20点とれる方が多くいると思うので、あとは民法で、どれだけ上乗せすることが出来るのかという感じですね。まあ4~12点でしょうがないかなというくらい難易度が高かったように思います。
【11/15 投稿】
平成28年度行政書士試験の講評が、東京法経学院から配信されています。難易度は自分がブログで書いたのとほぼ同じ見解なので、ホッとしています。
【11/16 新たに追加】
で、結局2016年度本試験の難易度はどうだったのか?
5年間の試験の難易度を乱暴に並べてみると、
【易】平成27年<平成25年≦平成28年<平成24年≪平成26年【難】
という感じでしょうか。
資格学校によっては本年度の試験、『商法』が簡単と解説しているところもありましたが、行政書士試験受験生の学習範囲から考えると、易化・難化どちらに振れても、難易度はそう変わらないのかもしれません。
『民法』も難易度の高い問題とそうでない問題が、はっきりしているので、5問は取れる。
一般知識も、現場対応でなんとかなるような問題が多く、足切りもそうないような気がします。
全体的に択一が簡単でしたので、40字記述が散々でも、行政法で部分点14点、民法2問で、8点ほど稼げれば、180点には有に到達するのかもしれません。
そういって意味で、合格率は『9.8%~11.0%』の間になるような気がしますね。